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世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
橘 玲
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
定価: ¥ 840
販売価格: ¥ 840

人気ランキング: 912位
おすすめ度:
発売日: 2003-11-21
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

30代前半までに読んで損は無い一冊
 本書では人生設計=ライフプランが大きく社会的な
制限を受けるものであり、(基本的には)そこから
逃れることは出来ないという実は当り前だけれども、
認識し辛い現実を意識させてくれます。
 中心テーマが不動産と保険となっており、具体的な
資産管理や海外投資などについて書かれている訳では
ありませんが、人生設計の際に参考になる指針を
与えてくれることは間違いないでしょう。

 何となく周りに流される生き方をしていると、
就職、保険、不動産、資産管理などは、ついつい
自分が知っている人と同じことをしてしまうことも
多いかと思います。少し違った見方や安易に国や
企業に頼らない生き方を心掛ける30代前半までの
方に特におすすめです。

 4年前に本書を初めて読んだ時には、経済的自由
という思想は理解できても、不動産や保険などに
ついては現実味が余り沸いていませんでした。
しかし、改めて読み直し日本の制度や状況が
相変わらず停滞したままであることや、本書が
自分自身の人生設計に大いに参考になっている
ことを再確認できました。

■金融商品をどう捉えると黄金の人生を手にいられるかが書かれています。
・文庫本化にあたっての橘さんのプロローグがズバズバ刺さります!
 本書が最初に出されたのは1999年。そして文庫化が2003年。
 その時点の見解としてこうあります。
 「本書の指摘の多くが現時点でもそのまま通用する。
  公的年金や企業年金、医療保険制度が構造的に
  破綻せざるをえない理由を本書でも述べたが、
  それと全く同じ議論が現在も繰り返されている。?中略? 
  ”改革”に明け暮れた4年の歳月を経ても問題は何一つ解決されず
  私たちは今も同じ場所に留まり続けている。」
・本書は以前読んだことがありました。
 上記の前書き通りのことがあれから4年経った2007年現在も
 全く解決されぬまま、自民の総裁選そして自民と民主の茶番が
 繰り広げている。そしてそれは表面的現象で、
 本質は官僚達の省益・権益争いだ。
・本書には駄目な理由とどうすべきかが説得力持って展開されている。
 政策立案者は少しでも国のことを考えて、今すぐ何とかして欲しい。
・本書は、不動産、保険、年金の3本柱で構成されている。
 どの項も素晴らしい。不動産購入の前には是非目を通すことをお勧めしたい。
・不動産について本書の結論:
 ?「不動産神話」は1970年代に終了している。
 ?不動産を投資と考えた場合、その他の投資、たとえば株式投資に比べて
  取得コスト(取得するだけで7%程度かかる)、保有コスト、売却コストが
  高すぎて、相対的に非常に割高。
 ?日本における「新築至上主義」の悪影響の指摘。
  (日本の住宅耐用年数は30年<米国80年<英国140年
   =これは質の悪い住宅を大量共有して回転させる悪しき住宅メーカー
    の販売戦略に踊らされている国民の愚であると。)
 ?不動産特有のリスクが多々ある(欠陥住宅など。)
 ?また、長期的には少子化による人口減少で地価下落圧力は大きい。
 ?都市圏の不動産はかなり割高
 →明治時代は生涯を賃貸で終えるのが当たり前だった。「持ち家こそが
  人生最大の目標」というのは戦後50年の間に作られた妄想である。

本書を鵜呑みにしない判断力が経済的自立への第一歩
世に蔓延するマネーの常識に淡々と異議を唱える「ゴミ投資家シリーズ」から派生した新シリーズ。著者のシニカルかつ冷静ぶった語り口は「悲観論は論者を知的に見せる」の格言通り、読んでいて自分がさも"勝ち組"の側にいるような錯覚を感じてしまうが、ここで鵜呑みは禁物。著者は旧来の持ち家神話・生命保険神話を「高度成長(=インフレ期)時代の遺物」と切り捨てるが、著者の主張にしたって逆の見方をすれば「デフレ期を前提とした決め付け」と言えなくもない。後半になると、「サラリーマンは搾取される可哀想な人種」とばかりに、年金や保険制度の不備を役人批判を交えつつ断言口調で書いているものの、これも論理の飛躍が随所に散見される。例えば「厚生年金基金は絶対上手く行きっこない」と断言している箇所だが、確かに一昔前は予定利率は5.5%で固定されていたが、現在は(つうか本書の刊行時には既に!)予定利率は自由化されており、本書の批判は当たらない。
全般的にマネー勉強のきっかけとしては面白い読み物だとは思うが、本書を鵜呑みにして「公的年金はねずみ講」「法人成りして経済的自由をGET」などとしたり顔で語っているようでは、経済的自立など覚束ないことだけは確か。本書の内容すら疑ってかかる判断力・洞察力こそ経済的自立への第一歩である。

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