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年金の誤解―無責任な年金批判を斬る

年金の誤解―無責任な年金批判を斬る
堀 勝洋
年金の誤解―無責任な年金批判を斬る
定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 113013位
おすすめ度:
発売日: 2005-02
発売元: 東洋経済新報社
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送

正統的・体制的ゆえに耳目を集めきれなかった悲劇の書
社会保障審議会の委員を務める大学教授が、無責任かつ扇動的な年金批判に反論するべく、満を持して世に問うた渾身の一冊!
──となる筈だったが、その教科書的な面白みの無い文体が災いしてか、残念ながら、センセーショナルな年金報道に躍らされた一般市民の誤解を解くには至らず。それどころか、体制賛美的な姿勢と元厚生官僚という経歴を逆手に取られ、すっかり「御用学者の戯言」というレッテルを貼られてしまった悲劇の書(汗)。議論が盛り上がる法案審議時に刊行しなかったのがそもそもの敗因か。
とはいえ、無責任かつ扇動的な年金批判への反論はおおむね正鵠を射ており、2004年改正の意義と考え方を知る上では良い教科書である。前回改正から時を置いた今こそ、冷静になって本書を紐解いてみると、新たな知啓が得られることだろう。なお各論に関する個人的見解は以下の通り。

・賦課方式と積立方式を混同した財政比較は無意味との指摘は、至極ごもっとも。だからといって「賦課方式に財政検証は不要」と言い切るのは暴論だが。
・年金制度は"政治的に"崩壊させられないとの指摘は、確かにその通り。
・「労使折半で保険料はお得」との指摘には何故か批判が多いが、仮に事業主負担が廃止されても、企業がその分を給与に上乗せしてくれるとは到底思えない。
 徴収システムとして考えると、労使折半は秀逸な制度ではないか。お得との指摘はあながち的外れではない。
・「マクロ経済スライドは公的年金のインフレヘッジ機能を損う」等といった、2004年改正の問題点についても触れて欲しかった。
 

言いたいことはわかるけど・・・。
書籍の中身自体は年金制度のことが一通り書いてある解説書です。
確かに未納問題など数字的根拠の薄いマスコミなどの扇動で印象がガタガタになった年金へ
一石を投じようとした意図はわかるのですが。内容自体は普通。
なんかセンセーショナルなインパクトが足りない印象の本でした。

それよりも年金は若い人たちのためにある制度だ。くらいの視野と意見が欲しいです。
まあ16年法改正の解説書といったところでしょうか。

(わたし個人的には年間数十万の負担で制度が維持されることで親二人、
結婚して場合によっては親4人をこの代わりに国が経済面で養ってくれるのだから
少子高齢化時代こそ年金は若い人たちのために役立つ制度だと思っています。
損得勘定で考えると維持のためなら今より保険料が2倍になっても痛くはないくらい。

仮に年金制度がなくて親が過去の総額年金支払い分を貯金に廻していても1500万くらい
のはず。それでは生活できず無収入になられたら養うのは子供。年金は若い人たちにこそありがたい制度なのではないでしょうか)


ポジショントーク
「無責任な年金批判を斬る」との副題に釣られて買ってしまいました。

結論としてはこれから給付を切り下げ、保険料を上げるから年金制度は崩壊しませんという主張ですが、それが非常に大きい負担で小さい給付になりそうだから皆不安なのでは。。。
そういう不安を払拭するような新しい論はなく、最初から最後まで批判論のあら探しと現制度を賛美する内容が続きます。
面白かったのは、保険料は事業者が半分負担してくれるからお得という話、逆に新鮮ですらあります。専業主婦は第三号制度で年金をタダ取りしているように見えるが、生涯可処分所得は働き続けている女性より少ないから損、との話は何を比較したいのかよく分かりませんでした。

筆者がどのような立場か確認すると1967-80厚生省、80-94社会保障研究所となっており、現在60歳。年金は正しいもので今後も維持されるべきものであると言いたい事は容易に推察できます。
ただ批判的な考え方の人にとっては、擁護論者はこういう考え方をしているのかと目からウロコで新鮮かも知れません。古本で探して見て下さい。

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